†24 ~2つの墓~
トーガ「07やろ、着いたよ。」
そこには2つの墓がありました。
トーガ「誰の墓だと思う?」
アツは墓に書いてある文字を見てみる。
《ルーミ・テキ》
アツ「ルーミ…
トーちゃんの亡くなった妹さんだね…」
アツ「もう1人は…。」
《るな》
アツ「えっ!?
るなってあのるなだよね!?
なんで…?」
トーガ「魔王を倒した後、みんな離れ離れになったんだけど、るなははるもいなくなり1人でいつも誰かを探してたんだ。」
トーガ「俺も特にやる事もなかったし、るなと一緒に行動するようになった。」
トーガ「ただ1日だけ…
たった1日だけ、他の用事があってるなから離れた時があったんだ…。」
トーガは少し間をおいた。
トーガ「いきなり、レッティ人間に襲われて殺されたんだってさ…。」
《トーちゃん…そうじゃないんだよ…》
アツ「(えっ?
何か聞こえたような…?)」
トーガ「結局俺はまた守れなかったんだ…」
<ヒューーーーーーーーーー>
アツ「そうだったのか…
るな…トーちゃん…。」
アツ「(みさ…
お前もこの気持ちを感じ取ってたんだな…
きちぃやこれは…)」
アツが言葉に詰まっていると、トーガが更に話し出した。
トーガ「07やろ、ルーミが死んだ時、ある神父にこう言われたんだ。」
トーガ「この世の中はレールがしいてある。
みんな、そのレールを進んで行きていく事しか出来ない。
だから、運命だと思ってそれすらも前向きに考える事が幸せに繋がるって。」
トーガ「そんなバカな話しないだろ?」
トーガ「まぁ、俺にはレールなんて見えなかった。
だからじゃないけど、それからは一日一日しっかりカタつけて生きていったんだ。
今日の俺に不満がなきゃいい。
レールなんてものがあるとすれば俺の後ろに出来るだけってね。」
トーガ「だからこそ、俺は強くなってみんなと一緒に魔王を倒せたと思ってた。」
トーガ「でもるなが死んで、あの神父の言葉が頭をよぎったよ。」
トーガ「なるほどな。
何をしたって運命には逆らえないんだなってな…」
<カチッ>
トーガがタバコを吸い出した。
トーガ「ふぅ…
まぁそんな感じだよ。
長々とごめんな。」
トーガ「07やろの事だからきっと何かを救う為に、また現れてくれたんだろうけど、もう出来る事なんてないだろ?」
アツ「……」
アツは何も答えられなかった。
トーガ「いいんだ(*´︶`*)
話しを聞いてもらっただけでも、少し救われた気がしたよ(*゚▽゚)」
トーガ「久々に会えて嬉しかったし(゚◇゚)」
トーガ「そんじゃ、またね(*^^)」
そう言ってトーガは歩き出した。
アツ「トーちゃん!俺は!」
~~~~~~~~~~~~~
《自ら今の経緯をバラした場合もあなたの魂が消滅されます。》
~~~~~~~~~~~~~
アツ「くっ…」
そのまま、トーガはアツの前から消えて行った。
アツ「トーちゃぁぁぁぁんっ!!!」
<ホワワワワーン>
アツ「うっ…」
アツは無の空間に戻されたようだ。
べーエル「おかえりなさい。
勇者07。」
続く
▼ ろむ
切ない(´;ω;`)
あ2019-10-19 01:35
あ▼ G
はるどこ放置?(笑)
あ2019-10-18 20:14
あ▼ G
トーちゃん行っちゃった(; ゚ ロ゚)
なんか一気にシリアスになって読み終わってからしばらくしんみりした(笑)
なんかこのままやだなーすぐなんとかして(笑)
あ2019-10-18 20:13
あ▼ はる
るな(゜д゜)!!
レッティ人間許さん(っ`ω´c)ギリィ
あ2019-10-18 20:00
あ▼ 豆
またとーちゃんはっ!
なんでこんな良い言葉とか話とか( ;꒳; )...もぉ
トーちゃんの癖に( ;꒳; )
るーなまで死んじゃったなんて...
どんだけ殺すの(っ・д・)=⊃)゚3゚)'∴:.
あ2019-10-18 19:58