†05　～トーガ･テキ～

トーガ「(…俺には5才下の妹がいた。俺は妹の事が大好きだった。ガキの頃に両親は死んじゃったけど、妹と2人だけでも幸せに暮らしてた。この幸せがずっと続くと、あの時はそう思ってたんだ。)」

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20年前...

< ﾄﾞﾀﾄﾞﾀﾄﾞﾀﾄﾞﾀｯ！>

ルーミ「お兄ちゃーん(*'∀'人)」

この女の子は≪ルーミ･テキ≫
8才の俺の妹だ。

トーガ「ん？」

こいつはガキの頃の俺だな。
この頃は腕っぷしはまるでないけど、正義感だけは強かったんだよな。
07や…いや、ごんちゃんみたいな感じだったかもな。

ルーミ「誕生日おめでとっ(*'∀'人)13才になっちゃったね(･ϖ･)♪」

トーガ「あ、ありがと(｡･･｡)♪」

ルーミ「今日はお兄ちゃんの為にケーキと美味しい料理いっぱい作ったから早く帰ろっ(*'∀'人)」

その時、

村人「強盗だー！誰か捕まえてくれー！」

トーガは強盗の前に立ち塞がった。

トーガ「止まれー！盗んだ物を返すんだ！」

強盗「うるせぇ！邪魔だ！」

トーガ「うわっ！」

トーガは強盗に蹴り飛ばされた。

ルーミ「お兄ちゃん！大丈夫！？」

トーガ「へ、平気だ…」

ルーミ「おじさん！お兄ちゃんに謝って！」

ルーミは強盗に向かって言い放った。

トーガ「ルーミ！やめろ！逃げるんだ！」

強盗「邪魔なやつらだ！死ね！」

<ﾊﾞﾝｯ！>

村人「勇者様！あちらに強盗が！」

勇者「俺が来たからにはもう安心だヽ(•̀ω•́ )ゝ」
勇者「斬光波っ！」

<ﾄﾞｺﾞｫｫｰﾝ>

強盗は丸焦げになって気絶している。

勇者「君、大丈夫か？」
勇者「！！！」

トーガ「ルーミ…」

勇者「遅れて…済まなかった…」

ルーミは死んだ。
力もない俺がただ正義感を振りかざしたばっかりに。
力がなきゃ誰も守れない…

それから俺はただ闇雲に修行をした。
ルーミの事を考えないように必死だったのかもしれないな。

そして、

俺はルーミを守れる力を付けた。

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るな「いててててっ。」

トーガ「るな、平気か？」

るな「その声はトーちゃん(*'∀'人)」

砂埃で見えないがるなは間一髪トーガに助けられたようだ。

るな「あの距離からどうやって(･ϖ･)？」

トーガ「イレイザーガンの反動を利用して超加速したんだ」

るな「さすがトーちゃん(*'∀'人)ありが…。」

砂埃がなくなり、トーガの姿が見えた。

そこには、

胸元に大きな穴が空いたトーガが立っていました。

るな「え、うそ…」

<ﾄﾞｻｯ>

トーガは静かに倒れこんだ。

トーガ「る…るな…、無事で良かった」

るな「私が勝手なことしなければ…」

トーガ「ちゃんと守ってやれただろ？」

るな「やだ…」

みんなもトーガの所に集まってきた。

みんな「トーちゃん！！」

トーガはみんなの顔をゆっくり眺めた。

トーガ「ごんちゃん、い…いつもみんなの為にありがとね。優しいごんちゃんが大好きだったよ。」

ごん「えっ(TT)」

トーガ「なっちゃん、短い付き合いだけど、いつも俺の遊び相手になってくれて…ありがとう。楽しかったよ。」

みぃ「トーガ(´；ω；`)」

トーガ「は…る、いつも場を盛り上げてくれてありがとう。ずっとそのままでね。」

はる「(；ω；｀*)」

トーガ「エリスちゃん、べんちゃん、良かったら…このままみ…みんなの仲間になってくれたら嬉しいなー。」

エリス･べん「なりたい(;_;)」

トーガ「ししょー、一緒に修行をした日々を…忘れないよ。あんなに…笑ったの初めてかも。07やろを…頼むね。」

みあ「頼むって…。」

トーガ「07やろ…いや…アツやろだな…気持ちは分かるけど、お前は…ゆ…勇者なんだ。力があるんだ。俺の大好きだった…仲間たちを…守って…くれよ…な。」

07「ト、トーちゃん！」

トーガは力が抜け幸せそうな顔で目を閉じた。

トーガ「(…ルーミ、お兄ちゃん強くなっただろ？今度こそお前を一生守るからな♪)」

………

呆然とするみんな。
一体何が起きたのか。

そう、これは夢だ。

しかし、

悪夢と言う名の現実…

みんな「トーちゃぁぁぁぁん！！」

続く...

あつ